カリビアンスタッドポーカー入門/ルール解説(動画あり)

カリビアンスタッドポーカーはカリブ海発祥のポーカーで人気の高いポーカーです。スロットマシンなどのゲームの要素を取り入れたゲームです。基本は日本でおなじみのファイブカードがベースですので理解しやすいでしょう。(このゲームに特徴的なのは3つの賭け方があるということです)

通常のポーカーはプレーヤー同士で競うのに対しカリビアンスタッドポーカーはディーラーとの勝負ですので気軽にゲームに参加できます。またプログレッシブジャックポットというユニークな賭け方もあり、一気に大きく勝つことができるのも魅力一つでしょう。

カリビアンポーカー動画解説

概要を1分でつかむ

基本的にはポーカーのハンド勝負です。アンティベット後、ディーラーとプレーヤーに5枚づつカードが配られてハンド勝負になります。

ただしディーラーのハンドが1枚だけオープンされて配られます。これはプレーヤーにコールするかフォールドするかの判断材料を与えるためです。

フォールドした場合、アンティベットが没収されて終わり、コールする場合、アンティの2倍のベットを置いてハンド勝負をします。

ただしディーラーにクオリファイがあるかどうかで勝敗の決め方が変わってきます。以下確認してください。

caribianstudp

プレーヤー↓ ディーラー アンティ コール(2倍)
①フォールド→ 全て 没収
②コール→ ノットクオリファイ(ハンド比較なし) 1:1 返却のみ
③コール→ クオリファイ(P勝ち) 1:1 配当表に従う
④コール→ クオリファイ(D勝ち) 没収 没収

①プレーヤーがフォールドした場合→すべての場合でアンティ没収。

②プレーヤーがコールしてディーラーがノットクオリファイの場合→アンティに1:1(2倍)の配当。コールベットは返却されるのみ

③プレーヤーがコールしてディーラーがクオリファイ(AK以上)。ハンド勝負の結果、プレーヤーが勝ちの場合→アンティに1:1の配当、コールベットは配当表に従って配当

④プレーヤーがコールしてディーラーがクオリファイ(AK以上)。ハンド勝負の結果、プレーヤーが負け→アンティとコールベットすべて没収

※ディーラーがクオリファイとはノーペアのA・Kハイ以上の手のこと。逆にいうとワンペア以上かノーペアの場合、ハンドにAとKがある場合

ハンド(強い順) 確率
ロイヤルフラッシュ 0.0001%
ストレートフラッシュ 0.0013%
フォーオブアカインド 0.024%
フルハウス 0.144%
フラッシュ 0.196%
ストレート 0.392%
スリーオブアカインド 2.11%
トゥーペア 4.71%
ワンペア 42.25%
ノーペア 50.11%
(ノーペアAKハイ) 6.31%
(ノーペアAKハイ未満) 43.8%

カリビアンポーカーのテーブル

caribbean1

カリビアンスタッドポーカーのテーブルについて解説します。まず1のプログレッシブジャックポット。これはジャックポットの支払いが行われるまでプレーヤーの賭け金が累積していきますので、多いほうが有利になります。

2は支払い表です。カリビアンスタッドポーカーでは勝つときのハンドによって支払いが変わります。

そして最後に賭ける場所が3つあることを確認してください。ジャックポット、アンティ、コールベットの順になっています。それぞれ賭けるときは該当する場所にチップを置きます。

3つの賭け方

このゲームには3つの賭けがあります。最初の賭けが「アンティ」、賭け増しをする「コールベット」、そしてアンティやコールベットとは別個に存在するジャックポットです。

アンティは最初に必ず賭けなければならない賭けです。その後、カードが配られ勝てると思ったらコールベットと呼ばれる賭けをします。要は賭け増しをすることです。負けると思えばフォールドと言ってゲームを降ります。ただし無条件でアンティは没収されます。

アンティとコールベットはセットになっている賭けですが、ジャックポットは完全に別個の賭けです。ジャックポットへの賭けは自分のハンドにできる役について賭けを行うことです。たとえばロイヤルフラッシュができれば10万ドルといった風です。

ジャックポットの賭け金の額は通常1ドルになります。

ジャックポットの支払いは設置されているメーターによって決まります。過去の累積額が多ければ大きいほど支払いは巨額になります。

ゲームの流れ

ante

最初にアンティに賭けゲームに参加。ジャックポットに賭けたい場合はこのときジャックポットのボックスにチップを入れます。

caribbean2

その後ディーラー、プレーヤーにカードが配られます。この時ディーラーに配られるカードの一枚を表にしてプレーヤーに見えるようにします。このアップカードと自分に配られた5枚のカードを参考にコールベットするか、降りる(フォールド)するか決定します。

勝てそうにない場合フォールドしますが、この時アンティに賭けたベットは没収されます。フォールドするときは自分の前にカードを裏側において意思表示します。

勝てそうだとおもったらコールベットで賭け増しを行います。コールベットはアンティの2倍賭けなければいけません。

caribbean3

コールベットを行った後はそれぞれのハンドをオープンにして勝負を決します。役が強いほうが勝ちです。

ただし、コールベットが成立するためにはディーラーにエースキングハイ以上のハンドができていなければいけません。エースキングハイとはノーペアですが、AとKがハンドにあることです。

エースキングハイ

(エースキングハイの例)

ディーラーにエースキングハイ以上の役が成立していなかったらコールベットは無効になり返却されます。その場合アンティに賭けたベットの1倍(1:1)の支払いを受けることになります。こちらがノーペアだとしても無条件で支払いを受けることができます。

noak

アンティに1ドル賭け、その後コールベットに2ドル賭けた上図の例を考えてみましょう。

カードがオープンされ両者ともノーペア。しかしディーラにエースキングハイ以上の手ができてないため、コールベットは無効(賭け金2ドルは返却される)、アンティに賭けた1ドルに対して1:1の支払い(賭け金合わせて2ドル)を受けることができます。

逆にプレーヤーにロイヤルフラッシュができていたとしても、アンティの1:1の支払いしか受けることができません。(コールベットが成立していれば賭け金の100倍!)

caribbean3

コールベットが成立していれば、あとはお互いの役の高さによって勝負がきまります。上記図ではツーペア(ディーラー)に対して、ワンペア(プレーヤー)ですのでプレーヤーの負けです。アンティとコールベットに賭けた金額は両方とも没収されます。

仮にこの時スリーカードができていればプレーヤーの勝ちで3倍の支払いを受けることができます。このようにプレーヤーが勝利したとき、そのハンドによって支払い額が変わります。

支払い表
アンティの支払い コールベットの支払い
ロイヤルフラッシュ 1:1 100倍(100:1)
ストレートフラッシュ 1:1 50倍(50:1)
フォーオブアカインド 1:1 20倍(20:1)
フルハウス 1:1 7倍(7:1)
フラッシュ 1:1 5倍(5:1)
ストレート 1:1 4倍(4:1)
スリーオブアカインド 1:1 3倍(3:1)
トゥーペア 1:1 2倍(2:1)
ワンペア 1:1 1倍(1:1)

ポーカーのハンドについての詳細はこちらのページを参考に!

コールベットの支払い上限額

カリビアンスタッドの多くのテーブルで、コールベットの支払額に上限を設けています。これはテーブルによって異なりますのでテーブルに着く前にしっかりチェックしましょう。

たとえば支払い限度額が5000ドルなのにコールベットに100ドル賭けてロイヤルフラッシュができたとしても5000ドルしかもらえません。(本来10000ドル)

よって最高の役であるロイヤルフラッシュが100倍なので、上限額を100で割り、その1/2を上限にアンティに賭けるべきです。5000ドルが支払い上限ならば5000÷100×1/2=25ドルがアンティに賭ける上限ということになります。

これはコールベットは必ずアンティの2倍賭ける必要があるためです。反対から考えると25ドルアンティに賭けて50ドル、コールベット。ロイヤルフラッシュ成立でコールベットの配当5000ドルという形になり100%配当されるということです。

ジャックポット

ジャックポットに賭ける場合、アンティを賭けるときに同時にジャックポットのボックスにチップを入れます。プレーヤーの手がフラッシュ以上になればジャックポットの支払いを受けます。

<ジャックポットを受けられる役>
ロイヤルフラッシュ
ストレートフラッシュ
フォーオブアカインド
フルハウス
フラッシュ

複数のプレーヤーで同じ役が成立した場合、賞金を頭数で割ります。

カリビアンスタッドポーカーの指針

ここでカリビアンスタッドポーカーの効果的なプレイの方法について考えてみましょう。実際にプレイしてみるとわかるのですが、コールベットにはアンティの2倍賭けなければならないので、かなり資金の変動幅が大きいということです。

よって資金に十分な余裕がない場合はジャックポットに賭けるのは控えたほうがいいようです。

さらにいうとジャックポットに対する支払いは巨額ですが、そのハンドができる確率に対して、かなり小さい倍率でしかカジノは支払いません。ジャックポットはプレーヤーに完全に不利な賭けになっています。

またコールベットすべきかどうかの選択がこのゲームの鍵ですが、こちらがノーペアでもディーラーのアップカードがAかKでない限りコールするのも一つの手です。

なぜなら、フォールドすれば無条件で負けですが、ディーラーにエースキングハイ以外のノーペアができる確率は実に43.80%にもなるからです。ノーペアでコールしても40%以上はアンティの支払いを受けられるということです。

ただ相手がノーペアなのを期待してのコールは勝った時はアンティの分の金額の支払いを受けられますが、負けたときアンティとコールベット分(アンティの2倍)のチップ合計が減ってしまうのでリスクが大きく一概に上記の賭け方がいいとは思いません。

この点を考えるだけでもカリビアンスタッドはその華やかさに比べて、かなりプレーヤーに不利なゲームだといえます。

まとめ

①アンティに賭ける。ジャックポットに賭ける場合ジャックポットにも賭ける。

②カードが配られる→コールかフォールドか選択

コールベット フォールド ジャックポット
・コールならばアンティの2倍のチップを賭ける。
・コールが成立するためにはディーラーのハンドがエースキングハイ以上出なければならない。
・コール不成立の場合、アンティに対する支払い(1:1)を受けコールベットは返却される。
・コール成立後、勝利の場合プレーヤーのハンドによって支払いが変わる。(支払い上限に注意)
・コール勝利時はアンティの支払いとコールの支払い両方受ける。
フォールドを選択すると無条件に負け。アンティは没収。 ジャックポットは単独の賭けでプレーヤーのハンドがフラッシュ以上でボーナス。

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