スリーカードポーカー(トリプルポーカー)のルール完全解説!【動画】
ポーカーは通常5枚のカードでプレイしますが、スリーカードポーカー(three card poker)は3枚で行うポーカーです。トリプルポーカー(triple poker)と呼ぶ場合もあります。
3枚で行うか5枚で行うかの違いはありますが、ゲームの方式はカリビアンスタッドポーカーによく似ています。
プレーヤーとディーラーにそれぞれ3枚のカードが配られて勝負を決します。プレーヤーが行う判断は、ベットの額とサイドベットの選択、ベット(プレイ)かフォールドの選択になります。
比較的簡単なゲームなのでポーカーの初心者でも簡単にルールを理解できるでしょう。
ゲーム概要と動画解説
①プレーヤーとディーラーに3枚づつカードが配られる。ディーラーのカードは伏せてある。
②プレーヤーはアンティかペアプラスにベットすることになる。アンティはディーラーとのハンド比較の勝負。ペアプラスは自分のハンドで特定以上の役ができることに賭けるベット。両方に賭けることもできる。
②-2 プレーヤーは必ずしもアンティに賭ける必要はない。ペアプラスのみでもOK。(テーブルによってはアンティに賭けなければいけない)
③アンティに賭けた場合プレーヤーは配られたハンドを見て、プレイベットかアンティを捨ててフォールド(降りる)か決定する。
③-2 プレイの額はアンティと同額と決まっている。ペアプラスに賭けた場合はカードが配られた時点で勝敗が決まる。
④プレイした場合、プレーヤーとディーラーのカードを比べて勝敗を決定する。役はストレートフラッシュ、スリーカード、ストレート、フラッシュ、ペアの順。同役の場合やノーペアの場合はよりハイカードを持っていたほうが勝ち。(ペアの場合はまずペアの数字を比べる)
④-2 レイズした場合、ディーラーがQハイ以上のハンドではない場合、ディーラーはフォールドすることになる。その場合、アンティ分のチップを獲得することができるが、レイズしたベット分は引き分けになる。
⑤プレイをした場合、ハンドでストレート以上の役ができた場合、アンティボーナスがある。これはアンティ・プレイとは別個の配当がある。
⑤-2 アンティボーナスはディーラーにハンドで負けていても、ディーラーがクオリファイなしでも別個に受け取ることができる。
役と確率
注意点として一般のポーカーではストレートよりフラッシュが上だが、スリーカードポーカーではフラッシュよりストレートのほうが強い。
またノーペアのできる確率が74%もあることに注目しよう。ノーペアといってフォールドしてばかりだとアンティ分のチップがどんどん減っていくことになる。ノーペアでもハイカード持ちならば勝負したほうがいい。
ハンド | カード | 配当 | ベアプラス配当 |
ストレートフラッシュ | アンティ・プレイ 1:1(2倍) |
40:1(41倍) | |
スリーオブアカインド | 30:1(31倍) | ||
ストレート | 5:1(6倍) | ||
フラッシュ | 4:1(5倍) | ||
ペア | 1:1(2倍) | ||
ノーペア | 負け |
※ミニロイヤルという役がある場合があります。(例:Aハート・Kハート・Qハート)
ハンド | パターン | 確率 |
ストレートフラッシュ | 48 | 0.21% |
スリーオブアカインド | 52 | 0.23% |
ストレート | 720 | 3.25% |
フラッシュ | 1096 | 4.95% |
ペア | 3744 | 16.94% |
ノーペア | 16440 | 74.38% |
※確率は小数2位未満切り捨て
※配当の4:1とはベット1に対して利益が4という意味です。総額で5倍になります。
3つのベット
スリーカードポーカーにはベットする場所が3つあります。1つは参加料を表す「アンティ(ante)」、ベットを表す「プレイ(play)」、サイドベットを表す「ペアプラス(pair plus)」です。
基本となるのがアンティとプレイです。ディーラーとのハンドを競う賭け方になります。ペアプラスは自分のハンドが一定以上の役になると支払いを受けることができるサイドベットになります。アンティに賭けずにペアプラスのみに賭けることもできます。
プレーヤーは希望のベットの欄にチップを置くことでゲーム参加の意思表示をします。
アンティに賭ける
これからアンティに賭けたとして解説しましょう。アンティの欄にチップを置きます。
カードが配られる
プレーヤーに3枚、ディーラーに3枚配られます。ディーラーのカードは伏せてありプレーヤーに見えないようにされています。
勝負する(プレイ)か降りる(フォールド)するか選択
ハンドが決定したら、それをもとに追加ベット(プレイ)するか降参するか(フォールド)するか決定しなくてはいけません。
この手はフラッシュなのでプレイ(勝負)することにしました。この場合、所定の欄にチップをアンティと同額置きます。プレイベットの額はアンティと同額と決まっているので増やしたり減らしたりすることはできません。
もし勝ち目がないと判断したらフォールドします。アンティに賭けたチップは没収されます。
ディーラーのカードがオープン
プレイを選択した後、ディーラーのハンドがオープンされます。ここですぐハンド勝負をするのではなくディーラーのハンドにクオリファイがあるか判定します。
ディーラーのクオリファイの判定
ディーラーに対して勝負を宣言するのがプレイですが、それを受けてディーラーがプレーヤーの勝負を受けるか降りるか判定をします。これがクオリファイの判定です。
ディーラーのハンドでノーペアのQハイ以上のハンドになっていれば、そのままハンド勝負。もしQハイ未満のハンドの場合、ノットクオリファイとなりディーラーは勝負を降りることになります。
ディーラーがクイーンハイ以上の場合
ディーラーのカードがオープンしてハンドの強さを競います。
上図ではプレーヤーがフラッシュでディーラーがノーペアのエースハイですのでプレーヤーの勝ちです。
アンティーとプレイ、それぞれに対して配当を受けることができます。アンティ・プレイの配当は1:1(ベット額と同額)で固定です。
アンディ・プレイにそれぞれ$1賭けていたとすると、合計ベット額が$2で、配当が$2、合計$4になって返ってくるということです。
負けたらアンティ・プレイとも没収されます。
※ハンドがストレート以上だと別個にアンティボーナスを受け取ることができます(後述)。
ディーラーがクイーンハイ未満の場合
オープンしたディーラーのハンドがクイーンハイ以上でない場合は、ディーラーはフォールド(ノットクオリファイ)になります。クイーンハイとはノーペアでかつA、K、Qのカードがある場合です。
つまりディーラーのハンドがノーペアで且つ、ハンドにA・k・Qのカードがない場合、ノットクオリファイです。
この時、アンティに賭けたチップと同額のチップを獲得することができますが、プレイに賭けた分は引き分けになります。
アンティ・プレイに$1賭けていたとするとアンティに賭けていた$1に対して1:1の配当、プレイベットは返却されるのみで合計$3になって返ってくることになります。
ノットクオリファイの場合、もしプレーヤーのハンドがディーラーより劣っていても、同様の配当計算になります。
例えば上記のようなハンドの場合、通常のポーカーではディーラーが勝ちになりますが、スリーカードポーカーの場合、ディーラーノットクオリファイになり、アンティベットに1:1の配当、プレイベットは返却されるという関係は変わりません。
※ノットクオリファイの場合でもプレーヤーのハンドでストレート以上ができればアンティボーナスを獲得することができます。(後述)
同役の場合
同役の場合はより高いカードを持っている方が勝ち。A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2の順。ペアの場合はペアの高さをまず比べて、勝負がつかない場合、もう一枚のカードの数字を比べます。
上図ではディーラー、プレーヤーともキングハイのノーペア。同点ですので次に高いカードを比べる。すると両者ともJですので、これも同点。そのため最後の一枚のカードの数字を比べる。するとディーラーが4でプレーヤーが5なのでプレーヤーの勝ちになります。
すべて比べて同点の場合は勝負は引き分けになります。
アンティボーナスの配当表
プレーヤーがハンドでストレート以上の役ができればアンティボーナスを受け取ることができる。アンティボーナスはアンティ・プレイベットの勝負判定とは無関係で、配当も別個に計算される。
つまりストレート以上の役ができていれば必ずアンティボーナスが貰えるというわけだ。ディーラーにハンド勝負で負けていても、ディーラーがクオリファイなしでも配当が貰える。
ハンド | 配当 | パターン | 確率 |
ストレートフラッシュ | 5:1 | 48 | 0.21% |
スリーオブアカインド | 4:1 | 52 | 0.23% |
ストレート | 1:1 | 720 | 3.25% |
※確率は小数2位未満切り捨て
※配当の4:1とはベット1に対して利益が4という意味です。総額で5倍になります。
計算方法が少々分かりづらいので以下の配当計算を参照にしてほしい。
アンティボーナス+プレーヤー勝ち
ディーラーがAハイのノーペア(クオリファイあり)でプレーヤーがスリーカード。
ディーラークオリファイ+プレーヤー勝利のケースです。
まずアンティ・プレイとも1:1の配当を受け取れます。(図に「通」と書いてあるのが通常配当のこと)さらにアンティボーナスが4:1受け取れます。アンティとプレイに$1づつ賭けていたとすると合計$8になって返ってくるということです。
アンティボーナス+プレーヤー負け
次はディーラーがストレートフラッシュ(ミニロイヤル)でプレーヤー3カードです。
プレーヤー負け、アンティボーナスありのケースです。
この時、プレーヤーはアンティとプレイベットを失いますが、アンティボーナスを受け取ることができます。スリーカードのアンティボーナスは4:1ですので、アンティ$1に対して4ドルの配当を受け取れます。ただし元手の$1は没収されていますので、合計4ドルになって帰ってきます。
アンティボーナス+ノットクオリファイ
今回はプレーヤーにスリーカードでアンティボーナスあり、且つディーラーがノットクオリファイのケースです。
この時の通常配当はアンティに1:1の配当があり、プレイベットは返却されるのみです。それに加えてアンティボーナスが4:1ありますので、アンティの4倍の利益を追加します。
アンティとプレイに$1づつ賭けていたとすると合計$7になって返ってきます。
ペアプラスと配当表
ペアプラスとは三枚のカードでペア以上の役ができれば配当が生じるサイドベットです。ディーラーとのハンド勝負ではなく、純粋にプレーヤーのハンドの役にベットする賭けです。
通常アンティにベットしなくても賭けられますが、テーブルによってはアンティにベットしないと賭けられないところもありますので、各カジノのテーブルのルールに従ってください。
ハンド | 配当 |
ストレートフラッシュ | 40:1 |
スリーオブアカインド | 30:1 |
ストレート | 5:1 |
フラッシュ | 4:1 |
ペア | 1:1 |
ノーペア | 負け |
3+3ボーナスと配当表
3+3ボーナスとはプレーヤーの3枚のカードとディーラーの3枚のカード合わせて6枚で5枚のポーカーのハンドを作ります。
役 | 配当 |
ロイヤルフラッシュ | 1000:1 |
ストレート | 200:1 |
フォーオブアカインド | 100:1 |
フルハウス | 20:1 |
フラッシュ | 15:1 |
ストレート | 10:1 |
スリーオブアカインド | 7:1 |
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