ブラックジャックのルール概要とゲームの流れ
ブラックジャックのルールと基本戦略
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ブラックジャックのルールとゲーム進行の流れを解説します。戦略面は基本戦略の章を確認してください。
動画解説
概要
ブラックジャックはトエンティーワン(21)とも呼ばれるように、プレーヤーとディーラーでカードの数の合計を競うゲームで、より21に手持ちのカードを近づけたほうが勝ちというゲームです。
最初に2枚配られ、その手に応じてもう一枚カードを引く(ヒット)かカードを引かないで(ステイ)、今のカードで勝負するか決めます。
絵札は10とカウントしてAは1と11のどちらか有利な方でカウントできます。その他のカードは表記どおりにカウントします。カードは何枚でも引けますが、21を超えてしまうとバスートと言って無条件で負けになります。ディーラー、プレーヤー両方バストの場合でもプレーヤーの負けになります。
一方、最初の2枚で21ができていることをナチュラルと呼び、その時点で勝利になります。逆にディーラーにナチュラルができた場合はその時点で負けです。ディーラー、プレーヤーともにナチュラルの場合、引き分け(プッシュ)になります。
ブラックジャックは日本でも有名なゲームですので、ここまでは理解している方も多いと思いますが、「①カジノにおけるブラックジャックではプレーヤーにさまざまなオプションが与えられていること」、「②ディーラーはカジノが決めた方針によってヒットかステイの選択をする」ことが日本で娯楽として広まっているゲームとの違います。
ブラックジャックのテーブルと名称
ブラックジャックのテーブルは通常7人まで同時にプレーできるようになっています。(上記図では5人用ですが)
プラカード・チップトレー
テーブル横に設置されているプラカードには最低、最高ベットの額やオプション関連のルールが記載されていますので、必ず確認しましょう。
中央のディーラーのすぐ前にあるのがチップトレーと言ってチップを入れるケースです。ここからディーラーはチップを出し入れします。ディーラーはこのちょうど後ろに立ちます。
デッキ・シュー・ディスカードホルダー
トランプのカード1セットは4種類14枚、全部で52枚ですが、このカード1セットのことをデッキといいます。ブラックジャックでは複数のデッキを使います。通常1、2、4、6、8組のデッキが使われます。
そのデッキを収納するのが、その右にあるのがシューと呼ばれるカードを入れるケース(シューに残っているカード全体も同時にシューと呼びます。)です。ここからカードを取り出して配ります。
そしてゲームで使われたカードを収納するのが左にあるのがディスカードホルダーと呼ばれるケースです。ゲームで使われたカードを入れます。
ベッティングスポット
ベットするチップを置く場所をベッティングスポットと呼びます。一番右のベッティングスポットをファーストベース、一番左のベッティングスポットをサードベースと呼び、ゲーム進行はファーストベースからサードベースへ左回りに進みます。
ブラックジャックのカードと役(ナチュラル)
ブラックジャックはカードの合計をそれぞれのプレーヤーとディーラーで競います。ちなみにその詳細を解説します。
A(エース)
A(エース)は1か11のどちらか有利な方でカウントできます。Aを11とカウントする手のことをソフトハンド、Aを1とカウントする手、またはAがない手をハードハンドと呼びます。
絵札(JACK、QUEEN、KING)
絵札はすべて10とカウントします。
その他のカード
2~10のカードはそのままカウントします。上記だと6ですね。
ナチュラル
最初の2枚が配られた時点で21ができていることです。これをナチュラルといい、この時点で勝負が決まりナチュラルができている方が勝ちです。プレーヤーができた場合、3:2の配当(1.5倍)を受けることができます。カジノによっては2:1(2倍)の配当を与えているところもあります。
ディーラーがナチュラルの場合、賭け金が没収されるだけで追加でチップをとられることはありません。後述しますが、ディーラーのナチュラルに対してプレーヤーにはインシュアランス、イーブンマネーというオプションが用意されています。
プレーヤー、ディーラーともにナチュラルの場合、引き分け(プッシュ)になります。
スーツの違いは勝負に無関係
スーツ(スペード等)の違いは勝負には無関係です。単純に合計点で勝負を決めます。
ゲームの進行
ベットする(ゲームに参加する)
空いている席に座ったら、ベッティングスポットにチップを置きます。この「チップを置く」という行為がゲーム参加の意思表示になります。チップの置いてない席にはカードが配られません。
ディーラーが「No more bet」と宣言するまでチップを新たに置いたり、取りやめたりすることができますが、それ以降はベットを変えることはできません。勝負が決まるまで原則チップに手を触れてはいけません。
また一部のカジノではスタンダーズ(立ち見客)のベットが認められています。ゲームに参加するとき特定のプレーヤーのベッティングスポットにチップを置きます。いわゆる外ウマです。
スタンダーズはベットをし、配当を受け取るだけで、ベットしたプレーヤーに口を出すことはできません。
カードが配られる順序
プレーヤー側から見て一番右に座っているプレーヤーの席(上図ではクローバーの2と8のプレーヤー)をファーストベースをよびますが、ファーストベースから左回りにカードが一枚づつ配られます。最後にディーラーにも一枚カードが配られ、再度同じように2枚目のカードが配られます。
ディーラーのカードの一枚はダウンカード(ホールカード)と呼ばれ、裏に伏せられてプレーヤーに見えないようにします。一方、プレーヤーに開示されているカードをアップカードと呼びます。
ヒットorステイの選択もファーストベースのプレーヤーから順に行います。
ヒットorステイ(Hit or Stay)
プレーヤーは自分のカードを見て、ヒットorステイの選択をします。ヒットとはもう一枚カードを要求することで、ステイとは現状のカードのままで勝負するということです。ヒットして21を超えてしまった場合、バストといって、その時点で負けになります。
また最初の2枚でナチュラル(21)ができている場合はディーラーが同じくナチュラルの場合を除き、勝利になります。
ヒットの意思表示は人差し指でポイポンとテーブルをたたくか、引っ掻く動作を行います。
手全体でテーブルをたたいても構いません。
(ヒット時、トントンとテーブルを叩くか人差し指で引っ掻く)
ステイ時の動作は手を広げて左右に振ります。
(手の平を下にして左右に振る)
プレーヤー側のオプション
プレーヤー側にはさまざまなオプションがあります。このオプションを有効に使うことがブラックジャックでの勝利のカギと言っても過言ではありません。
ダブルダウン(Double Down)
最初の2枚が配られた時点で、自分の手配とディーラーのアップカードを見て有利だと判断したら、追加の賭け金をベットできます。これをダブルダウンといいます。
ただし、以下の制限が掛けられます。
①ダブルダウンは最初の賭け金と同額かそれ以下しか賭けることができない。
②無条件で3枚目を引かなければならない。
③無条件であと一枚だけしかヒットできない(3枚で勝負することになる)
よって後一枚ヒットしてもバストする手の場合は行いません。またリスク管理の観点から自分の手がディーラーの手に比べて高い優位性があると判断した場合にのみ行います。
ダブルダウンは最初の2枚が配られた時点でなら無条件でできる場合がほとんどですが、自分の手配が10と11の時のみという風に制限がある場合があります。カジノによってはスプリット後にダブルダウンできる場合があります。
ダブルダウンをするときは自分のアクションの番が回ってきたら、最初にベットした横にチップを置いて「ダブルダウン」と宣言しましょう。
スプリット(Split)
スプリットは最初に配られた2枚がペアの時に(同じ数字のカード)手を二つに分割してしまうオプションです。上記図は10をスプリットして、2枚の10に対してそれぞれもう一枚カードが配られ、2つの手になります。
スプリットするチップは最初の賭けと同額です。自分のアクションの番に来たら同額のチップを最初のベットの横に置き上図のようなポーズをとります。
注意点はカードに手を触れてはいけません。あくまでプレーヤーが行う動作はチップを置くだけで、手を分割するのはディーラーが行います。
2つに分割された手はそれぞれ別の手になりますので、ヒットorステイの選択も別々にできます。ただしAのスプリットの場合、スプリット後それぞれ一枚だけカードが配られてステイになります。2枚のカードで勝負することになるということです。
カジノやテーブルによっては、さらにスプリット後にダブルダウンができる場合とスプリット後さらに同じカードを引いたとき、再びスプリット(Resplit)ができる場合があります。
当然ですが、オプションが多く認められているほうがプレーヤーに有利になります。
サレンダー(Surrender)
サレンダーは最初の2枚が配られた時点で勝ち目がないと判断したとき、ベットの半分を返上して降参するオプションです。
サーレンダーの方法は自分のアクションの番が来たら、上図のように人差し指で横に一を書きましょう。
サレンダーはディーラーの手がナチュラル(21)でないことを確認した後にできるレイトサレンダーとナチュラルかどうか確認する前にできるアーリーサレンダーがあります。
多くのカジノではレイトサレンダーを採用していますが、アーリーサレンダーはプレーヤーにとって大きなアドバンテージを与えますので、アーリーサレンダーを認めているテーブルがあれば真っ先にそこに向かうべきでしょう。
インシュアランス(Insurance)
インシュアランスはディーラーのアップカードがAの時に、ディーラーのナチュラル(21)に対しての保険を掛けるオプションです。賭け金の半額のチップをインシュアランスと書かれた枠に置きましょう。
もしディーラーのダウンカードが10か絵札だった場合、ナチュラルでプレーヤーは負けになりますが、インシュアランスに2:1(3倍)の配当があります。
100ドル賭けたと仮定しましょう。カードが配られてディーラーのアップカードがAです。これに対してインシュアランスに50ドル置きました。
ディーラーのダウンカードが10でナチュラル成立。最初に賭けた100ドルは負けで没収。インシュアランスに賭けた50ドルには2:1の配当がつき150ドルになりました。結果プラスマイナスゼロになりました。これがインシュアランスです。
もしディーラーのダウンカードが10以外でナチュラルにならない場合、インシュアランスに賭けた50ドルは没収で、最初の100ドルの賭けについては勝負が続行されます。
基本的にインシュアランスに賭けることはプレーヤーにとって損だといわれています。熟練のブラックジャックプレーヤーでインシュアランスに賭ける人はいないといっていいでしょう。
イーブンマネー(Even Money)
次にインシュアランスと似たイーブンマネーを解説しましょう。
イーブンマネーは最初の2枚でナチュラル(21)完成時、通常3:2の支払いを受けますが、ディーラーにもナチュラルができると引き分けになって、利益が出なくなってしまいます。
そこでディーラーのナチュラル完成に対して保険を掛けるオプションです。イーブンマネーを選択すると賭け金と同額の利益が確保されます。つまり引き分けを回避して利益を確保するオプションだといえます。チップを置く必要はなくイーブンマネーを宣言するだけです。
ディーラーの行動は決まったルールに従う
プレーヤーは自由意思によってヒットorステイ、オプションの選択を行いますが、ディーラーはカジノ側が設定したルールに従って行動します。プレーヤーに認められているオプションもありません。
そのルールは単純です。
カードの合計が16以下の場合ヒット
カードの合計が17以上の場合ステイ
上記の通りに行動します。カジノによってはソフト17(エースを1と数える手)の場合はヒットする場合もあります。詳細はテーブルに設置されているプラカードに書いてありますので必ず確認するようにしましょう。
ちなみにソフト17の場合はヒットする場合、若干ですがプレーヤーに不利になります。
ディーラーの優位性
ディーラーは決められた方針したがって行動するのに対して、プレーヤーはヒットorステイに対して制約はありませんし、その他さまざまなオプションが認められています。さらにナチュラル時に1.5倍の支払いを受けることができます。
こう考えるとブラックジャックはプレーヤー優位のゲームのように見えますが、単純ではありません。
ブラックジャックにおいてバストをしたら、その瞬間に負けになります。ディーラーはプレーヤーより後に行動しますのでプレーヤーのバストに対してディーラーは優位性を持つことになります。
プレーヤー、ディーラー共にバストになるとプレーヤーの負け。
正確にいうとプレーヤーはバストした時点で負けで、その後ディーラーがバストしても他のプレーヤーの関係でバストしているにすぎません。
プレーヤーのバスト率は平均15%に上るといわれています。プレーヤーはヒットorステイの選択、オプションの選択を最適化してようやくディーラーと五分五分の戦いができるのです。(基本戦略編を参照)
さらにカードカウンティングという方法を取り入れるとプレーヤー優位にゲームを運べるようになります。戦略によって勝率が大きく左右されるカジノゲームの代表例がブラックジャックなのです。
ブラックジャック
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