バイベット(buy bet)&レイベット(laybet)/クラップスのルール
クラップスルール目次
|クラップスまとめ|ライン|カム|バイ(当ページ)|プレイス|プロポジション|フィールド|
クラップスのバイペットとレイベットをピックアップして解説します。
バイベット(buy bet)とレイベット(lay bet)は基本的にプレイスベットと同じ仕組みです。ベットしたポイントナンバーが出るのが早いか7が出るのが早いか予想する賭けです。
ただし配当とコミッションの支払いの点においてプレイスベットは異なります。まず配当ですが、これは確率通りの配当を受け取ります。(カジノ側の控除率なし)その代りヴィグ(vig)またはヴィゴリッシュ(vigorish)と呼ばれる5パーセントの手数料をカジノ側に支払わなくてはなりません。
コミッションの取り扱い(ヴィグ)
それぞれの賭けの詳細の解説に行く前にコミッション(ヴィグ)について解説します。
バイベットとレイベットでは5%のコミッション(ヴィグ)を支払わなくてはいけません。
ただバイベットとレイベットではそのコミッション(ヴィグ)の計算方法が異なります。
バイベットは賭け金の5%、レイベットは勝ったときの利益の5%を支払います。例えばバイベットの場合、20ドル賭けると20ドル×5%=1ドルのコミッション(ヴィグ)が徴収されます。
一方レイベットの場合、レイベット4に40ドル賭けたとします。配当は1:2ですので1:2=x(利益):20ドル(賭金)x=20の利益。これに5%をかけてコミッション1ドルと計算します。
ただし勝った場合にのみコミッション(ヴィグ)を徴収するタイプのカジノですとバイベットの場合も利益に対して5%のコミッションを徴収する場合が一般的のようです。
コミッションの切り捨て(切り上げ)
コミッションを別途払う都合上、カジノの最小の単位(通常1ドル)以上にベットをすることを求められます。
バイベットでは20ドルから、レイベットではレイベット4と10が40ドル、レイベット5と9が30ドル、レイベット6と8が24ドル以上賭ける必要があるわけです。
またカジノのポリシーによって違うのですが、端数が出る場合(たとえばバイベット30ドル。計算上のコミッションは1.5ドル)、コミッションを切り上げたり切り捨てたりして計算します。
30ドルの例では通常どのカジノも1ドルしかコミッションを徴収されません。中には39ドルまで1ドルのコミッションで賭けることができるカジノもあります。
ベット取り下げ時のコミッションの返却
このコミッションは勝負がつく前にベットの取り下げを行えば返ってきます。
2種類のコミッション徴収方法
またこのコミッションは勝敗に関係なくすべてのベットに取られる場合と勝った場合にのみ取られる場合があります。
これはカジノ側のポリシーによりますが(多くの場合すべてのベットに対してコミッションが徴収されます)、前者の場合、コミッションをベットと一緒に渡します。
後者の場合は勝った時の配当から控除されます。その時、バイベットもレイベットも利益部分の5%をコミッションとして徴収されるのが通常のようです。
オンラインカジノでは?
オンラインカジノでは通常、勝った場合のみコミッションを引かれます。またオンラインカジノではバイベットやレイベットのコミッションに絡む最小ベットを設けていません。
すべてコンピューターで簡単に処理できるのでランドカジノのような制限はないのです。セントの単位まで計算されるのが普通で、それを下回る金額は切り捨てられます。
バイベット(buy bet)
バイベットはプレイス(win)ベットと基本的に同じです。賭けたポイントが先にでれば勝利、7が先に出れば負けです。賭けるポイントごとに配当が異なるのもプレイスベットと同様です。
異なる点は、賭け金に対して5%のコミッションがあること、配当がカジノの控除率無しの確率によって算定されていることです。
賭け方
バイベットを賭けるときは「buy the 8(賭けるナンバー)」いい、チップをディーラーに渡します。コミッションを先渡しするカジノでしたら、この時一緒にコミッションも渡さなければいけません。
例えば20ドルをバイベットの賭ける場合、21ドルをディーラに渡します。ディーラーはそのうち1ドルをコミッションとして回収し、残りをテーブル上に残します。ベットされたチップの上にはカム経由でベットする他のチップと間違えないために「バイ(buy)」マーカーが置かれます。
ベットの継続と取りやめ
その他の注意点として第一投(カムアウトロール)時、バイベットは休止状態になります。ここでポイントがでる又は7が出ても勝負に影響ありません。ただしディーラーに「my buy bet 8 on」と伝えればカムアウトロール時にも賭けを続行することができます。
ベットしたポイントナンバーが出るか7が出るかして勝負がついた後再び同じ賭けをする場合、当然別途コミッションを支払います。
ベットの取り下げ、減額、増額は自由
またベットはプレイスベット同様、ダイスが振られる前ならばいつでも取り下げ減額することができます。そのとき先払いのコミッションは返却されます。増額することもできますが、追加ベット分のコミッションを徴収されます。
配当
buyポイント | 勝ち | 負け | 配当 | 控除率 |
---|---|---|---|---|
4 | 4 | 7 | 2:1 | 4.76% |
10 | 10 | 7 | 2:1 | 4.76% |
注意点としてバイベット5,6,8,9に賭けることはしません。なぜならプレイスベットよりもカジノの控除率が大きくなりプレーヤーに不利になるからです。
そのナンバーに賭けたいときはプレイスベットをします。
レイベット
レイベットはプレイス(lose)と基本的には一緒です。先にベットしたポイントナンバーが出れば負け、先に7が出れば勝ちです。賭けるポイントごと配当は異なるのもプレイスベットと同じです。
異なる点は勝った時の利益を算出して、その5%をコミッションとして徴収すること、その分、配当計算はカジノ側の控除率なしの純粋な確率に応じて算出されることです。
賭け方
レイベットに賭けるときは「lay the 6(ベットするナンバー)」とディーラーに伝えます。この時コミッションを先渡しするカジノでしたら、一緒にコミッションを支払います。
このとき最低1ドルのコミッションを渡せる金額以上を賭けなければいけないということです。バイベットに比べて多少複雑ですが、4と10の場合は40ドル、5と9の場合は30ドル、6と8の場合は24ドルが最低額のベットでそれ以上の金額をベットする必要があります。後で示す配当表でコミッションが1ドルになるのを確認してみてください。
コミッションを引かれて残ったチップはドントカムの配置に置き、区別できるようレイ(lay)というマーカーを置きます。
ベットの継続と取りやめ
レイベットではカムアウトロール時の中断がありません。勝負がつくまでそのまま賭けが継続します。ただしダイスが降られる前ならばいつでも賭けを取りやめることができます。
ベットの取り下げ、減額、増額は自由
ベットの取り下げ、減額、増額が自由なのはバイベットと同様です。取り下げ、減額の場合、それに対応したコミッションが返却されます。また増額する場合は追加のコミッションを支払います。
配当
buyポイント | 勝ち | 負け | 最低額 | 配当 | 控除率 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 7 | 4 | 40ドル | 1:2 | 2.44% |
5 | 7 | 5 | 30ドル | 2:3 | 3.23% |
6 | 7 | 6 | 24ドル | 5:6 | 4% |
8 | 7 | 8 | 24ドル | 5:6 | 4% |
9 | 7 | 9 | 30ドル | 2:3 | 3.23% |
10 | 7 | 10 | 40ドル | 1:2 | 2.44% |
※4と10、5と9、6と8の配当計算、控除率、ベット最低額は同じ。
※オンラインカジノの場合、コミッションを1ドルに合わせる必要がないため最低額を設けていないケースが多い。
目次
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クラップス(CRAPS)の概要と基礎知識
クラップスの概要、ゲーム進行、クラップスの基本的な賭け方、クラップス用語をまとめました。クラップス初心者はまずここを読んでください。
ラインベットベット(PassLine/Don’tPass)
クラップスの基本的な賭けであるラインベットについて解説します。多くのクラップスプレーヤーにとってメインになってくる賭け方です。
カムベット(Come/Don’tCome)
クラップス賭けであるカムベットについて解説します。パスラインと似た賭けですが、賭けるタイミングが違います。
プレイスベット(PlaceBet)
クラップスの賭けであるプレイスベットについて解説します。ラインベットやカムベットを介さないで直接ポイントナンバーに賭ける方法です。
バイ&レイベット(当ページ)
クラップスの賭けであるバイ&レイベットについて解説します。プレイスベットと仕組みは同じですが、配当とコミッションの点で異なります。
フィールドベットとビックベット(Field/Big)
クラップスの賭けであるフィールドベットとビックベットについて解説します。フィールドベットはワンロールベットの中では一番勝率の高い賭けになります。またビックベットはテーブルに大きく印字されていて派手に見えますが、プレーヤーに不利な賭け方です。
プロポジションベット(proposition)
クラップスの賭けであるプロポジションベットについて解説します。プロポジションベットはクラップステーブルの中央に位置する賭け方でスティックスマンが賭けを管理します。
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