カジノウォー(Casino War)のルールと遊び方
カジノウォーは1980年代にアメリカのカジノで誕生したといわれるトランプゲームでルールが単純明快なため多くのプレーヤーに愛されているゲームです。
簡単なルールを解説しますとディーラーとプレーヤーに一枚づつカードが配られ、その数字の大小を比べるゲームです。
引き分けの際、プレーヤーは賭け金の1/2を差し出してサレンダー(降参)を選択するか、最初の賭け金と同額をベットして勝負(ウォー)しなければいけません。その後、再度一枚づつカードが配られ、その配られたカードの大小を比較して勝敗をつけます。
カードの強弱
数字が大きい方が強いカードです。ただしAには14の数字が割り当てられていますので最強のカードになります。
Aが一番強く、2が一番弱いカードです。
(強)A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2(弱)
という順になります。
スーツ(ハートやスペードなどのマーク)は強さには関係ありません。
ゲームの全体像
上記の図を理解できればカジノウォーのルールはすべてマスターできます。これから一つづつ解説していきますので、記事を読み終わった後、再びこの図に戻って図が理解できるか確認してください。
動画解説
ベットの種類
2種類のベットがあります。アンディとタイ。
アンティはディーラーとのカードの大小を競う賭けです。一方、タイはディーラーとプレーヤーのカードが同じ数字になることに賭ける方法です。
アンディの配当は1:1(賭け金合わせて2倍)、タイの配当は10:1(賭け金合わせて11倍)です。
ただし、タイに賭けるためには必ずアンティにベットしなければいけません。タイのみでベットすることはできないので注意しましょう。
オッズ(配当)
勝ち | タイ | |
1枚目 | 1:1(2倍){10ドル} | 10:1(11倍){55ドル} |
(1枚目タイ) アンティと同額を追加ベット |
タイに賭けた賭けは配当をもらって終了。アンティ分の勝負は続く。 ↓↓↓ ウォーかサレンダーを選択 ウォー→同額追加ベット サレンダ→ベットの半額没収 |
|
2枚目 | アンティ:返却{5ドル} 追加ベット:1:1の配当{10ドル} 合計:{15ドル} |
アンティ:返却{5ドル} 追加ベット:1:1の配当{10ドル} 合計:{15ドル} |
※{}内は最初に5ドルベットした時の配当(賭け金含む)
最初の1枚目で勝てば1:1の配当。タイに賭けてタイが出ればタイに賭けていた分のチップに配当(10:1)。
1枚目のカードでタイが出た場合、勝負は続行されます。タイに賭けていた場合、タイに賭けたベットは配当をもらって終了ですが、アンディに賭けたベットについては勝負が続行されます。
2枚目のカードでディーラーのカード以上(同数含む)のカードがでれば追加ベット分が勝利で1:1の配当。ただし最初に賭けたベット(アンティ)については配当はなく、そのまま返却されます。
つまり最初に5ドルアンティにかけて、タイが出た。ウォーを選択して5ドル追加ベットして勝利したとしましょう。そのときウォーに賭けた5ドルには1:1の配当があり、10ドルになって帰ってきますが、アンディ分はそのまま5ドルが返却されます。合わせて15ドルになって帰ってくるというわけですね。
負けたら、それまでかけていたベットは全額没収です。
ベットする
基本となるアンディにベットします。所定の枠内にチップをおいてください。
タイに賭けたいときはタイの枠内にチップをおいてください。両方賭けることもできますが、タイのみのベットはできません。
プレーヤーとディーラーに1枚ずつカードが配布
プレーヤーとディーラーに一枚ずつカードが配られます。数が大きいほうが勝ちです。
上図ではディーラーがAで、プレーヤーが9なのでディーラーの勝利。アンディにかけたチップは全額没収されます。
タイ(引き分け)の場合
同じカードが配られた場合です。このときタイに賭けていればその分は勝利になります。10:1(賭け金合わせて11倍)の配当を受けることができます。
最初に賭けたベット(アンティ)については勝負が続行されます。
プレーヤーはこのときウォーかサレンダーを選択しなければいけません。
ウォーとは最初に賭けたベットと同額を追加でベットして2枚目を引いて勝負すること。サレンダーとは最初に賭けたベットの半額をカジノに差し出して勝負を下りることです。
ウォー
1枚目のカードがタイ(引き分け)の場合、最初のベットと同額を追加でベットすることでウォーを選択することができます。
プレーヤー、ディーラーともに3枚、伏せた状態でカードが配られ(勝負には関係ない)その後、1枚表向きのカードが配られます。
この表向きのカードの大小で勝負を決します。
上図ではプレーヤーがQ、ディーラーが9のためプレーヤー勝利です。追加ベットに対して1:1の配当がありますが、最初に賭けたアンディ分はそのまま返却されます。
このとき、プレーヤーのカードがディーラーのカード以上であるならば勝利です。同じ数字も含みます。
上図で解説しましょう。プレーヤーはアンディに5ドル賭けて勝負を開始しました。
その後、1枚ずつカードがくばられ、両方とも4でタイ。プレーヤーはウォーを選択して追加で5ドルの同額ベット。捨てカードが3枚ずつ配られた後、勝負カードが1枚ずつ配られ、そこでもプレーヤー、ディーラーとも5のカードを引いてきました。
ウォーにおいては同数の場合、タイではなくてプレーヤーの勝利になります。つまりプレーヤーはディーラー以上のカードを引いて来れば勝利というわけですね。
そのためウォーにおいては一見するとプレーヤー有利にみえますが、勝った時の配当は追加ベット分にしかありません。
最初に5ドル賭けて、ウォーで5ドル追加ベットしたとすると、最初の5ドルはそのまま返却されて、追加分の5ドルに1:1の配当(賭け金あわせて10ドル)があります。つまり総額10ドルかけて勝利した時15ドルになって帰ってくるということです。
勝つ確率が8/14のに対して、配当が1.5倍ですから、ウォーになると不利になります。ここにカジノの控除率が生まれます。
ウォーとサレンダーどちらを選択すべきか
ここで一枚目のカードがタイの場合、ウォーとサレンダーどちらを選択すべきかという問題が生じます。
ここでどちらか有利か計算してみましょう。
100ドルベット時のウォーとサレンダー
ウォー選択:100ドル×8/14+100ドル×2×8/14=171.43ドル÷200ドル=0.857ドル/1ドル
サレンダー選択:50ドル÷100ドル=0.5ドル/1ドル
つまりウォー選択の場合、1ドルにつき0.857ドルになるのに対して、サレンダーの場合、1ドルにつき0.5ドルになるというわけです。
そのためタイの場合、ウォーを選択したほうが長期的には有利になります。
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