バカラのルールと遊び方(動画あり)
バカラはカジノゲームの中でも歴史のあるゲームで1500年ごろのイタリアで始まったといわれています。バカラという名前の由来はイタリア語で0を意味するbaccaratです。またbaccaratには破産という意味もあり、多くのプレーヤーを熱狂させ破産に追い込んだという負の意味合いもあります。
動画解説
バカラの総論
バカラの遊び方はいたって簡単。バンカーが勝つかプレーヤーが勝つか当てるだけです。バンカーとプレーヤーというとカジノ側とお客側と考えてしまいますが、これはただの区分でしかありません。カジノ側は場所代をとるだけでカジノVSお客という構造ではありません。
わかりやすくいうと「Aチームが勝つかBチームが勝つか賭けるだけ」のゲームということです。バカラのプレーヤーは賭けを選択する以外には選択する要素はありません。
バカラはカードの合計が9に近いほうが勝ちとなる点でブラックジャックに似ていますが、ブラックジャックのヒットORスタンドのような選択がなく、ただ決められたルールにのっとってカードが引かれるだけです。その点ルーレットのレッドorブラックに似ているかもしれませんね。
そしてバンカー側がプレーヤー側か勝つか予想してベットをします。あとはルールに沿ってすべてゲームが進行します。(もちろんバンカー側に賭けることもできます。)
バカラの具体的なルール
バカラはただバンカーかプレーヤーか賭けるだけですので、ルールを理解しなくても遊べますが、バカラを楽しむためにはある程度のルールを頭に入れておく必要があるでしょう。
全体像 ①バンカーorプレーヤーor引き分けにベットする。②プレーヤーとバンカーに2枚づつカードが配られる。③数字が9に近いほうが勝ち。プレーヤー&バンカーに賭けて引き分けの場合ベットが戻る。④プレーヤーに配られたカードの合計が0~5だったら3枚目を引く。⑤バンカーは配られたカードの合計とプレーヤーが3枚目を引いたかどうか、その3枚目のカードが何だったのかでヒットするかどうか決まる。 ⑥バンカーがナチュラルの場合、プレーヤーは常に3枚目を引かない。⑦プレーヤーがナチュラルの場合、バンカーは常に3枚目を引かない。 |
ベットの置き方
ベットは引き分けは一番上の「tie」と書かれたボックス、バンカーは「banker」とか書かれているボックス、プレーヤーは「player」と書かれているボックスにチップを置きます。
下の1~8の番号はゲーム参加者の座席に割り振られていますが、座席に座らない人でも賭けることができます。
カードの配布と点数の数え方
②まずプレーヤーとバンカーに2枚ずつカードが配られます。1枚目と3枚目がプレーヤー側、2枚目と4枚目がバンカー側に配られます。
このカードの合計が9に近いほうが勝ちです。
数の数え方は以下の通りです。
②絵札=0
③さらにカードの合計が10以上の場合、-10をして計算する。
⑤最初の2枚で8,9ができている場合はナチュラルといってその場で勝ち。
⑥両者ともナチュラルの場合、9が8に勝ち・同点の場合は引き分け。
たとえば
上記の例だと13は絵札なので0とカウント、6はそのまま6とカウント。
よって0+6=6、このカードの点数は6点となります。
ナチュラル
最初の2枚で8、9ができていることをナチュラル(natural)と呼び、さらに8はプティナナチュラル(petit natural)、9はグランドナチュラル(grand natural)と呼びます。
プレーヤーかバンカーいずれかにナチュラルができると3枚目のカードを引くことはできません。自動的にナチュラル側の勝ちになります。両方ナチュラルの場合、グランドナチュラル(9)がプティナナチュラル(8)に勝ち、同じ場合は引き分けです。
ヒットorスタンドの基準 総論
プレーヤーは2枚合計が5以下の時ヒット、6以上の時スタンドです。プレーヤーがスタンドした時、バンカーが3枚目を引く基準はプレーヤーと同じになります。つまり2枚合計が5以下でヒット、6以上でスタンド。
プレーヤーがヒットした時、バンカーの基準は少し複雑になります。バンカーの2枚のハンドとプレーヤーに配られた3枚目のカード、両方を加味してヒットするかスタンドするか決定されます。
プレーヤー側の点数の決定
最初にプレーヤー側の点数を決定します。①最初に配られたカードの数字合計が6未満のときは3枚目(ヒット)を引きます。6以上の場合は最初の2枚(スタンド)で点数が決まります。多くてもヒットするのは一回だけです。これでプレーヤの点数が決定します。
2枚合計=5以下でヒット、6以上スタンド
バンカー側の点数の決定
プレーヤーの点数が決定した後、バンカーの番になります。プレーヤーがスタンドした場合、バンカーが3枚目を引くかどうかはプレーヤーと同じ基準になります。バンカーのハンドが5以下でヒット、6以上でスタンドということです。
バンカーの手の合計 | バンカーがとる行動 | |
---|---|---|
0~5 | ヒット(3枚目のカードを引く) | |
6~9 | スタンド(2枚で点数が決定) |
しかしプレーヤーがヒットした時、③このプレーヤーに配られた3枚目のカードとバンカーに配られた2枚のカードの点数によって3枚目を引くか決定します。
その時の行動をまとめた表が以下になります。
プレーヤーがヒットした時のバンカーの行動
バンカー2枚の合計 | プレーヤー3枚目 | |||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | |
0 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
1 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
2 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
3 | H | H | H | H | H | H | H | S | H | H |
4 | S | H | H | H | H | H | H | S | S | S |
5 | S | S | S | H | H | H | H | S | S | S |
6 | S | S | S | S | S | H | H | S | S | S |
7 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
H=ヒット(バンカーは3枚目を引く)/S=スタンド(バンカーは2枚でハンド決定)
バンカーハンド | バンカーがヒットするプレーヤー3枚目 | 図 |
2以下 | すべてヒット(例外B3でP3枚目8) | |
3 | 基本ヒット(例外B3でP3枚目8) | |
4 | 2~7 | |
5 | 4~7 | |
6 | 6・7 | |
7 | すべてスタンド |
バンカー側はプレーヤーがスタンドの場合、自身のカードの数値のみで、プレーヤーがヒットした場合は自身のカードとプレーヤーが3枚目に引いたカードによって3枚目を引くかどうか決定します。
具体例を見てみましょう。
最初の2枚が配られた状態です。(左がプレーヤー、右がバンカー)
プレーヤーの手は9+3=12、12-10=2→2点。
プレーヤーは5以下の場合ヒットですので、もう一枚引きます。
プレーヤーの3枚目のカードはハートの5、2+5=7点。7点がプレーヤーの点数として決定されました。
これを見てバンカー側に選択が決定されます。
まずバンカー側の手が5+8=13、13-10=バンカーのハンド3。
プレーヤーがヒットして3枚目が5。その時バンカーのハンドは3。この二つの情報をもとにバンカーが次のカードを引くか(ヒット)、引かないか(スタンド)が決定されます。
プレーヤーがヒットした後、バンカーのハンドが3の時、プレーヤーの3枚目が8以外ならヒットになります。よってここではヒット。
バンカーの手が3+10=13、13-10=3点となります。
結果プレーヤー7>バンカー3になりますのでプレーヤーの勝ちになりました。
この表は仲間内で遊ぶ場合を除き覚える必要はありません。バカラでは「どちらにいくら賭けるか」以外の選択はないですし、カジノではルールに沿ってディーラがゲームを進めてくれるからです。
一番多くかけたものがカードを絞る(スクイーズ)
バカラでは一番多くの金額をかけた人がカードをめくることができます。このことを絞る(スクイーズ)と呼びます。プレーヤー側とバンカー側に賭けた人、それぞれ一人づつ最高額のベットをした方がカードを絞ります。
スクイーズに選ばれた人は優越感とその場の注目をあつめることができます。スクイーズに選ばれたいがために多額のベットをする人も少なくありません。
バカラの倍率
役 | 配当 |
---|---|
プレーヤー | 1倍 |
バンカー | 1倍-5%(コミッション) |
引き分け | 8倍 |
配当はプレーヤー&バンカーで1倍、引き分けに賭けると8倍です。例えばプレーヤー側に100ドルかけて勝つと賭け金合わせて200ドルになって帰ってきます。
またバンカー側に賭けて勝った場合、勝ち金から5%のコミッションがカジノ側に取られます。たとえばバンカーに100ドル賭けて勝った場合、100-(100×5%)+100(賭け金)=195ドルになって帰ってきます。
なおプレーヤー&バンカー側に賭けて引き分けた場合、賭け金は戻ってきます。
確率と控除率
8deck 確率と控除率
賭け | 勝率 | 控除率 |
プレーヤー | 44.6247% | 1.24% |
バンカー | 45.8597% | 1.06% |
引き分け | 9.5156% | 14.36% |
6deck 確率と控除率
賭け | 勝率 | 控除率 |
プレーヤー | 44.6279% | 1.24% |
バンカー | 45.8653% | 1.06% |
引き分け | 9.5069% | 14.44% |
見ての通り、プレーヤーとバンカーで勝つ確率はほぼ等しいが、若干バンカー側が有利です。これはプレーヤーの点数が決まってからバンカーが手を決める分バンカーに優位性があります。
バンカーには勝った時の5%コミッションがありますが、それを勘案してもバンカーのほうがペイアウト率が高くなります。
また引き分けの配当は高いですが、カジノの控除率が高くなっていますので(カジノ側有利)、なにか特別な理由があるとき以外賭けるのはやめたほうがいいでしょう。
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