ベアビック法 勝率94.5%だけど勝てない圧倒的理由【ルーレット】
ベアビック法とはルーレットで用いられるシステムベットの一種で、1~36の目のうち0(00)と前回出た出目を避けて35スポット、ストレートベットする賭けになります。0(00)か賭けてない数字が出たら負けになります。
勝率は94.5%で1スポット1$ベットすると一回の賭けで勝利すると利益1$、負けると35$失います。高確率で勝利できますが、勝っても1単位分利益なのに負けると35単位分負けてしまうというリスクも大きいベット法です。
勝率は94.5%とめちゃめちゃ勝率が高いのですが、ほぼ負けるべアビック法。その理由とともにべアビック法のメリットデメリットと実際の検証を紹介しましょう。
やり方
やり方は簡単です。前回出た目と0(00)を避けて、35スポット同じ額でストレートベットを行います。リアルカジノでは一回見すればいいですし、オンラインカジノでは空回しで回してみるといいでしょう。
例えば前回でた目が13だったとしますと、この13と0(00)を除いて、残りのストレートベットにすべて賭けます。
※ストレートベットとは一つの数字を当てるベット。配当は35:1(36倍)です。
0と13以外が来れば勝ちになります。iスポット1$賭けたとしましょう。ストレートベットの配当が賭け金合わせて36倍ですから、1スポット当たって36$。賭け金は全体で35$ですから、1$の利益です。
上の例では11が来ました。これで35か所中、一つあたり他の34か所が外れのため1$利益です。
逆に0か13が来ると負けです。
上の例では0が来ましたので負け。35スポットすべて没収になり、損失は35$になります。
べアビック法では勝率が高い分、勝った時は低利なのに、負けた時に大きく負けてしまう特徴があります。
まとめ
・ストレートベットに35か所。0(00)と前回出た目を除いて賭ける
・勝率は35/37(35/38)=94.5%(92%) ・利益は1単位、損失は35単位 |
べアビック法が勝てない圧倒的理由
理論的な誤り
べアビック法は前回出た目は出にくいという仮定のもと作られていますが、これは確率的には誤りです(もともとただのゲン担ぎだと思いますが)。同じ目が100回続こうと次に同じ目が出る確率は同率です。たとえば0が100回連続!で出たとしても次に0が出る確率は1/37(1/38)で一定です。
過去の結果は未来に影響しません。ただ心理的に同じ目は出にくいだろうと感覚は多くの人が抱くでしょうから、ベットするときの安心感にはなります。(誤りの安心感ですが)
圧倒的な期待損失
べアビック法の期待値を計算しましょう。(0が一つのヨーロピアンルーレット前提)
勝った時は1$利益、負けた時は35$損失。そして当たりが35か所、外れが2か所ですから、1spotに1$置いたとすると以下の式で算定できます。
勝つ時(1$×35/37)+負けた時(△35$×2/37)=△0.95$ |
つまり一回賭けると0.95$負ける計算です。そもそもべアビック法は一回賭けて1$分勝利していくことを目的としているはずなのですが、確率的にはその逆になってしまうという恐ろしい現象が生じます。
もう少しわかりやすく計算すると37回中、2回負けて35回勝利ですから、
△35×2=70$(負けた時)
1$×35=35$(勝った時)
35$-70$=△35$(差し引き)
37回べアビック法を行うと35$負けていく計算です。
これで勝てるわけありませんよね。正直べアビック法を高勝率の必勝法だと勧めている方はただのアフォです(笑)
メリット
ただべアビック法にも2つのメリットがあります。
高確率で勝利できる
べアビック法のメリットはやはり勝率の高さです。もちろんいくら勝率が高くても、負けた時にその分失いますのでゲームの控除率はかわりませんが、勝ちを先行できるチャンスに多く恵まれます。
勝ちが先行すれば、プレーヤーのアドバンテージである勝ち逃げができます。その点において魅力的でしょう。
負け額が決まっている
また負け額が固定されているのも魅力の一つです。マーチンゲール法だと負け続けたとき倍々で賭け金が膨れ上がります。その結果一気に破産まで行ってしまうことが多いのですが、べアビック法は1スポット当たりの賭け金×35倍と決まっているので負けをコントロールしやすいといえます。
デメリット
1利益あたりの期待損失が大きくなる
べアビック法では1利益あたりの期待損失額が大きくなります。1単位の利益を得るためには35単位賭けなければいけません。控除額はベット総額に控除率を掛けて求められますので、通常のベットよりも1利益あたりの控除額は高くなると思っていいでしょう。
外した時に大きく負ける
べアビック法のデメリットは勝った時は1スポット当たりの賭け金(1単位)なのに対して負けた時は35単位とある意味ハイリスクローリターンな賭けになります。高い勝率の代わりに差し出した代償が負けた時にダメージなのです。
チップを置く手間が面倒
ベアピック法は多くのスポットにチップを置かなければいけないため、ベットするのに手間というデメリットがあるでしょう。ただダズンベットやストリートベットを使うことでベットの手間を多少省くことができます。またソフトウェアのルーレットでは過去のベットを覚えておけるので微調整をするだけでいいものもありますので、ベットの手間というデメリットはかなり軽減できるでしょう。
リアルカジノでもできるのか?
余裕でできます。リアルカジノではベットしている時間がないと紹介しているサイトが多いのですが、これは完全に誤りです。カジノでは基本的に客のベットを待ってくれます。
カジノでルーレットをやったことがある方は分かると思うのですが、べアビック法関係なしに、ほぼ全面にチップをベットしていく人はめずらしくありません。それでも時間が足りなくて賭けられないということは起こりません。べアビック法も問題なくできるでしょう。
またストレートベットやダズンベットを併用することでベットの手間を大きく落とすことができます。
例えば上図のようにベットしてみてください。1スポット1$でべアビック法を行うとします。
前回の目が11。この11を避けて賭けるのですが、ストレートベットにすべて置くよりも、11を含まないところはダズンベット(3倍)で12$を2か所。11を含むところでは11を除くストリートベット(12倍)に3$づつ3か所、11を含むストリートではストレートベットを2か所。
合計7箇所のベットでストレートベット35か所に置いたのと同じことになります。
注意点
アメリカンルーレットではやらない
アメリカンルーレットは0と00があるタイプのルーレットになります。そうすると負ける確率がぐっと上がってしまいますので、べアビック法の適応は控えたいところです。ヨーロピアンルーレットやフレンチルーレットのように0が一つのルーレットを選びましょう。
ボーナス時に注意
オンラインカジノでボーナスを使ってのべアビック法は控えたほうが賢明でしょう。ローリスクベット認定されてボーナス全額没収される危険性があります。もしやりたいならば必ず運営に確認してから行いましょう。
100回の検証動画と結果
100回回して0が出た回数が5回、連続した数字が出た回数は0回。0と連続した数字が出る確率は4.5回なのでおおむね確率どおりでした。
それで肝心の収支は、負け5回×35$+勝ち95回×1=-80$
100回やって-80$という結果がでました。期待損失は-95$ですから、確率よりもすこしよかった感じです。それでこの結果ですのでべアビック法おそるべし。
まとめ
1スポット1$ベットすると一回あたり1$弱、確率的に損をしていくべアビック法。そもそも1回1$勝とうとして行うのに、確率はその逆をいくという恐るべき結果がまっていました。はっきり言ってべアビック法ほどやってはいけないシステムベットはありません。
このべアビック法を高確率で勝利できるおすすめの必勝法と紹介している方も多いのですが、惑わされずに本質で判断してくださいね。
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2020年 8月 25日
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