ハウスエッジ(カジノ控除率)とペイアウト率
カジノゲームは往々にして日本の公的ギャンブルよりずっと割のいい賭けです。
たとえばルーレットの赤or黒に賭けることを考えてください。確率はほぼ2分の1で配当は賭け金を含めて2倍。確率的にはほぼトントンになる計算です。そのためプレーヤーの中にはカジノではカジノ側とお客は5分5分の戦いをしていると考えてしまう方もいるようです。
しかし、やはりギャンブルは胴元(カジノ)側有利にできています。上記のルーレットの例ではルーレットの目は1~36+0(もしくは0と00)の37通りあり、赤と黒が割り当てられているのは1-36のみです。よって0(もしくは0と00)に当たる部分がカジノ側の優位性であり、これをハウスエッジ(控除率)と呼んできます。
そしてハウスエッジを逆にしたものがペイアウト率。ユーザーに還元される率のことです。この章ではハウスエッジ・ペイアウト率の計算方法と配当の表示方法について解説します。
ハウスエッジ(控除率)の計算方法
※配当倍率は賭け金を含めない
ハウスエッジは上記の式で算定されます。上の式が何をやっているのかというと、外れの数から配当を加味した当たりの数を引くとカジノ側の有利な部分であるハウスエッジが求められるということです。
ルーレットの例で考えてみましょう。(0のみのヨーロピアンタイプ)
賭けの種類 | 当たりの数 | 全体の数 | 配当 | 控除率 |
赤or黒 | 18 | 37 | 1倍 | 2.7% |
ライン | 6 | 37 | 5倍 | 2.7% |
シングルナンバー | 1 | 37 | 35倍 | 2.7% |
赤or黒
ライン
シングルナンバー
ルーレットではさまざまな賭け方がありますが、ハウスエッジはほぼ2.7%に落ち着きます。このことは一点賭けを繰り返すことと、赤or黒を繰り返すことは長い目で見れば同じ結果をもたらすということです。
この2.7%という数字を具体的にいうと、100ドル賭けることにつき2.7ドル負けるということです。この2.7ドルがカジノのアドバンテージになります。
ペイアウト率
ペイアウト率は払戻率を表し、ハウスエッジと逆の意味をもちます。
1-ハウスエッジ=ぺイアウト率
オンラインカジノ全体のペイアウト率はだいたい97%前後だといわれています。
宝くじが40%、競馬の払戻率が70%、パチンコが80%ということを考えるとオンラインカジノの97%は驚異的ですね。
ただしこの97%という数字はカジノ全体の平均値であり、個々のゲームで前後しますので注意してください。
またスロットマシンなどのペイアウト率も平均90%~97%と高い数字になっていますが、これは大当たりジャックポットを含めた数字です。スロットをやっていると体感で、だいぶ少なく感じるのはこのためでしょう。
ランドカジノ(リアル)とオンラインカジノでは?
ランドカジノとオンラインカジノでは多くの場合でオンラインカジノのほうがペイアウト率が高い(ハウスエッジが低い)傾向にあります。また有利なゲームを選択することが容易です。
たとえばルーレットを例にとるとアメリカのカジノではほぼ「0」と「00」があるアメリカンスタイルですが、オンラインカジノでは「0」が1つのヨーロピアンスタイルを簡単に選択することができます。
またスロットマシンのペイアウト率もオンラインカジノのほうが高い傾向にあります。これはオンラインカジノではランドカジノに比べて施設費用や人件費などの点でコストを抑えることができること、またウェッブ上でオンラインカジノは比較され、ウェッブ上で1秒でカジノ間を移動できるためカジノごとの競争が激しいことが挙げられます。
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